ジュビロ情報 JubiMob

ジュビロ磐田の動画や情報のまとめサイト

【松木安太郎】韓国戦の敗因はベーシックな部分。日本には”戦える選手”がいなかった | サッカーダイジェストWeb

calendar

http://www.soccerdigestweb.com/news/detail1/id=33893

韓国戦は残念なゲームだったね。立ち上がりにPKで先制したにも関わらず、あっという間に逆転されて前半だけで3失点。後半にも1点を追加され、終わってみれば1-4だ。とても、ホームゲームとは思えないスコアだよ。

 
 前半に3点も取られたのは、相手のハイペースに付き合ってしまったからだろう。開始早々にリードしたんだから、パスをつなぎながら試合のテンポを落として、自分たちのペースに持ってくればよかった。ボールを奪ったらGKまで下げて様子を見るとか、そういう時間が必要だったんだ。

 相手のやりたいことに付き合わないのは、ゲームコントロールの基本だよ。ハリルホジッチ監督が縦に急がせるから難しいのかもしれないけど、選手が感じて変えてほしかったよね。
 
 失点シーンで言えば、3点目が一番気になったかな。ディフェンスが左サイドに寄せられてバランスを崩し、逆サイドに振られてフリーの選手に決められた。あれは不慣れな植田直通をサイドバックで使った影響もあったと思う。
 
 語弊を恐れずに言えば、サイドバックは絞り過ぎずに、サボらなければいけない時もあるんだ。植田はシュートを打たせまいとして中央のカバーリングに入ったけど、その結果、逆サイドにフリーの選手を作ってしまった。上手くボカしながらどちらにも対応できるポジションを取っておけば、あれだけフリーで打たせることはなかっただろう。
 
 韓国戦は3バック気味になっているシーンが多かったのも気になったね。サイドバックと中盤のポジショニングが上手くいっていなかったんだと思う。代表での経験値の低い植田が入っているのが原因なのか。それとも監督の指示を忠実に守ろうとして後手に回ってしまったのか。ハッキリした原因は分からないけど、バランスは崩れていたよ。
 
 ただ、韓国戦の一番の敗因は、ベーシックな部分なんだ。ボールを取りにいかないとか、マークが甘いとか、相手に寄せないとか……。なぜこんな事態になったかと言えば、日本に”戦える選手”がいなかったからだろう。日本のディフェンスはディレイばかり。奪いに行かないから、いつまでたってもボールが取れない。そういう時間帯が積み重なって、徐々に相手がボールを持つ時間が増えてリズムを握られてしまう。この繰り返しただったよ。
 
 本当に勝ちたいと思ったら、どんな場面でもボールを奪いに行くよね。そういう選手があまりにも少ない。もっとギラギラとしたものを出さないと勝負には勝てないよ。精神論と言われるかもしれないけど、メンタルは戦術以上に大事な部分なんだ。
 
 韓国はワールドカップ出場国だし、日本戦への気合いの入り方もすごい。その闘志に押されて、ボール際で戦えなかった。そうしたベースの部分で負けていたのは本当に寂しいね。
 
 今回の韓国戦で、日本がボール際にガツガツ来るチームに弱いという事実は、改めてハッキリした。その理由を考えると、ひとつの答が見えてくるよね。

 E-1選手権は、国内組のセレクションだった。つまり、Jリーグを引っ張っている選手たちが集まったわけだ。そんな選手たちが戦えなかったのは、普段のJリーグに厳しさが足りないのも問題のひとつだと思う。

 今のJリーグには、今日の韓国のように試合の最初から最後までボール際でガツガツ行くようなチームは少ないよね。だから、こういう国際試合になった時に、日本はいつもボール際で負けてしまう。Jリーグそのものの課題が出てしまったんだ。
 
 196センチの長身FWキム・シンウクにボールを当てられて、こぼれ球を拾われたシーンが何度あったことか。競り勝てないのは分かっているんだから、周りの選手が身体を張ってセカンドボールを拾わなきゃいけない。そういう基本的なことができていないのは、普段の戦いで習慣化されていないからだろう。
 
 ハリルホジッチ監督の手腕にも疑問がつくよ。韓国のシン・テヨン監督は上手く選手の気持ちをコントロールして試合に向かわせていたけど、ハリルホジッチ監督がそれをできたようには見えなかった。韓国の選手や監督は必死だったよね。対して日本は、どこかチームのまとまりを欠いていたし、緊迫感もなかった。見ている限りでは、大きな温度差を感じたよ。その時点で大きなアドバンテージを取られていたのかもしれないね。
 
 23人という枠を考えると、E-1選手権のメンバーから何人かの選手がワールドカップに出場することになるとは思うけど、改善点は多いよ。これから時間がないなかで修正しなきゃいけないから、心配が増えてしまった。
 
 時には監督の指示を無視して、勝つためにやり方を変えることも必要。そういうリーダーシップを持った選手の存在が、世界と戦う上で重要なポイントになるから、誰かしらが殻を破ってほしいね。

●スポンサーリンク