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4強決定のインカレに異変! 複数のJ内定者を擁する阪南、筑波を連破したのは… | サッカーダイジェストWeb

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その年の大学ナンバーワンを決める全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)が12月13日に開幕したが、この大会は普段の各地域で行なわれているリーグ戦とは異なり、選手の親族や大学関係者を除いた観客が増える傾向がある。この寒い時期に決して行きやすいとは言えない競技場まで足を運ぶ理由は、自分が応援するJクラブへの入団が決まっている選手を”視察する”ためだ。

自分のチームにどれだけの貢献をしてくれるのか、プロの舞台でやっていける実力があるのか――。ともすれば、厳しい目線をピッチに送るファンたちが多い。そして、2回戦の夢の島競技場には、そのような観衆が多かったように思える。
 
 北川柊斗(山形入団内定)、中野誠也(磐田入団内定)、戸嶋祥郎(新潟入団内定)、野口航(北九州入団内定)を擁する筑波大と、重廣卓也(京都入団内定)、脇坂泰斗(川崎入団内定)、山口一真(鹿島入団内定)というタレントを抱える阪南大の試合が開催されたからであろう。スタンドにはそれぞれのチームのファンの姿も見られた。
 
 そのなかでJ内定組は前評判通り、他の選手たちとの違いを見せることに成功したと言えるだろう。中野に出場機会はなかったが、それ以外の選手はさすがの能力を見せてくれた。筑波大の北川と戸嶋は常葉大浜松を相手にゴールを奪って2−1の勝利に貢献。一方の阪南大は内定者3人が中心となった攻撃で東京国際大の守備網に穴を空ける。山口が精度の高いキックから2アシストをマークすれば、重廣はゴールを奪った。いつもと比べれば質は低かったものの、脇阪は長短のパスで攻撃のリズムを作っていた。
 
 筑波大・野口は「(内定者ということで)それ相応のプレーというか、違いを出せるようなプレーはやっていかないといけないと思う」と語っていたが、彼らはその”違い”を随所で発揮していたことは間違いない。
 
 ただひとつの驚きは、J内定者3人を擁する阪南大が東京国際大を相手に敗戦したことである。
 
 球際の激しさと前線へのシンプルなボールを武器に阪南大相手に真っ向からぶつかった東京国際大は開始早々に先制点を奪うと、前半のうちに追加点をマーク。そして後半にダメ押し点を沈めて勝利を決定的なものにした。その後、退場者を出したことにより、阪南大に押し込まれて2点を失ったものの、身体を張った守備で同点弾は許さず。終盤は相手の攻撃の質の高さに苦しんだものの、創部以来初出場となるインカレでベスト8に駒を進めた。

同じ大学生なのに卒業後のカテゴリが上というのは悔しいものがある。

開始5分でCKから先制点を記録した東京国際大の主将であり、山口内定のCB・楠本卓海はこの”格上” である阪南大に並々ならぬ想いを持って望んでいたようだ。

 
「阪南はどの地域でも有名で、アントラーズに内定した選手もいる。同じ大学生なのに卒業後のカテゴリが上というのは悔しいものがあります。ただ、自分も(プロ入りが)決まっていた以上はそこに負けてはいけないと思っていたので。来年につながるイメージを持って戦った」
 
阪南大としては「エンジンが入るのが遅かった」(脇阪)のは確かである。しかし、シンプルに球際の守備の強度を高めて、町田ブライトという規格外のフィジカルを持つFWを縦一線に走らせる東京国際大の戦い方が結果的にトータルで上回ったのも事実である。
 
これによってベスト8のカードは、筑波大と東京国際大となった。阪南大の早期敗退はサプライズでもあったが、これも一発勝負の大会の魅力でもある。
 
そして18日に行なわれた準々決勝。
試合前、東京国際大の楠本は、「筑波は相当上手いし、決めきるところもしっかりできるチーム。これだけキツイ試合をしたので(筑波戦は)押されると思うので、しっかり最終ラインが我慢して前に託したい」と語り、一方の筑波大の戸嶋は「色々な強いチームがある中でも、個で負けないと思うし、勝利を掴み取りたい」と口調は控えめながらも自信を露わにしていた。
 
結果は果たして、関東大学リーグ6位の東京国際大が、同王者の筑波大を1-0で破る波乱を演じて見せた。
 
「最後に優勝をするということの他は考えていない」
筑波大の絶対的エースであり、大学ナンバーワンストライカーの中野誠也も、最後のインカレにかける想いの強さを言葉にしていたが、途中出場も及ばず。楠本を中心とする東京国際大の堅守を最後まで破ることができなかった。
 
18日の準々決勝を経て今年度のインカレ4強の組み合わせは、東京国際大‐流通経済大、関西大‐法政大となった。
 
4強の顔ぶれのなかにも、準々決勝で劇的な決勝弾を放った仙台入団内定のジャーメイン良、川崎入団内定の守田英正(ともに流経大)や長野入団内定の竹下玲王(関西大)といったJ内定者が居並ぶ。来季からはプロの舞台でしのぎを削る選手たち。学生最後の真剣勝負だけに、白熱の戦いが期待される。
 
取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)

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