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福西崇史が韓国戦に「残念の一言」。代表のユニフォームで戦う価値を。 – サッカー日本代表 – Number Web – ナンバー

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http://number.bunshun.jp/articles/-/829519福西崇史が韓国戦に「残念の一言」。代表のユニフォームで戦う価値を。<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

存在感を発揮した数少ない選手である川又堅碁。とはいえ、韓国に好き放題やられるのはブラジルにやられるのとは意味が違うが……。

福西崇史

福西崇史

text by

Takashi Fukunishi

photograph by

Yuki Suenaga

 今回のE-1選手権、残念の一言です。代表のユニフォームを着て戦うことにどれだけ価値があるのか、意識しきれてなかったと言われても仕方ない。

 北朝鮮戦(○1-0)、中国戦(○2-1)と連勝はしましたが、内容的には良くなかった。その問題点が一気に噴出したのが韓国戦でした。

 今回のチームはJリーグの全日程が終了してから招集され、約10日間の中でトレーニングと試合をこなしてきました。ただ、その中でチームとしての積み重ねがあったかというと……難しいですね。

 さすがに同じクラブでやっている選手同士は、お互いの意図を分かっていた感があります。だけど他のクラブの選手と連係しようとした時、考え方を一致させられてたとは言い難い。

「あれ、あの人がプレスに行った」という後手。

 守備がまさにそうでしたね。「あれ、あの人がプレスに行った。じゃあオレはどうすればいいんだ?」と迷ってから動いていた印象です。

 これでは、韓国にボールを動かされるたびに後手後手になってしまいますよね。その結果プレスがまったくハマらず、後ろで迎え撃つのか前線から取りに行くのかハッキリしないままだった。

 意図が噛み合わないのは、攻撃時のパス回しでも同様でした。

 チームとして戦う経験の少ない選手が多いとはいえ、それは日本代表に招集されたのならば絶対に意識しないといけない。

 韓国戦の後、クラブW杯やプレミアリーグなどをチェックしていました。正直に言ってレアル・マドリーやマンチェスター・シティなどとのレベル差を痛烈に感じました。

 技術的な部分はもちろんなんですが、メンタルの部分もです。

レアルもグレミオも、メンタルが崩れない。

 まずクラブW杯連覇を達成したレアルです。昨年の決勝では鹿島に苦戦しましたが、その時よりもチームとして完成されていた。ロナウドの直接FKで先制点を取ると、同点に追いつきたいグレミオはさらに前線からのプレスを強めた。

 そこでレアルは受けに回るのではなく、さらにパススピードを上げてグレミオの心を折りにいった。技術がベースにあってこそとはいえ、慌てた様子はなかった。ここに強さを感じました。

 とはいえレアルに地力を見せつけられたグレミオも、最後まで試合を捨てるようなことはなかった。前に人数をかけざるを得ない中、カウンターのピンチで最終ラインは身体を投げ出してでも守りぬいていた。だから1-0というロースコアでも見ごたえがある展開となりました。あの試合を見た後だと、日本の戦いぶりが返す返すも悔やまれます。

当落選上ならば、限られた時間で結果を出す必要がある。

 個人のアピールについても、もっと野心を持ってほしかった。今大会には井手口や昌子のように主力として戦ってきた選手もいましたが、大半がロシアW杯メンバー争いで考えれば当落線上のところです。

 その中で「23人枠」にとどまらず、レギュラー争いに割って入ってやろうという気迫を持っていた選手はどれだけいたか。

 これもクラブW杯の話になりますが、3位決定戦でパチューカのデラロサという17歳が途中出場でゴールを決めた。これによってメキシコでも注目を集めるはずです。出場時間が限られても結果を出す。そしてさらに上を目指す。年齢に関わらず、プロなら持たないといけない気持ちです。

一方、乾、香川、岡崎らが好調を取り戻しつつある。

 今大会、自らの良さをアピールできた選手を挙げるなら……川又、伊東、車屋あたりでしょうか。ただ車屋に関しては、左利きのサイドバックという人員的に足りていない人材として、もっとチャンスを生かしてほしかったですが。谷口はもう少し長い時間の起用を見てみたかった気もします。

 その一方、今回招集されなかった海外組のメンバーは、ここに来てクラブで結果を残したり、コンディションの良さを見せている。

 エイバル、代表ともに主力になった乾はもちろん、香川や岡崎もゴールを決めた。本田も足の負傷がどういった状況かは分かりませんが、クラブW杯で積極的なプレーを見せたし、準決勝でグレミオ相手に一泡吹かせようという意欲を感じた。負傷から復帰した柴崎を含め、調子を上げている彼らと23人の枠を争うことになるわけです。

国内組は、来年3月の親善試合までほぼ試合がない。

 国内組にとって何よりも厳しいのは、ほとんどの選手がシーズンを終えることです。

 天皇杯に勝ち残っているクラブ以外の選手はオフに入ります。逆に海外組の選手は秋春制だから、これからも所属クラブで試合に出場するチャンスがある。W杯メンバー発表前ラストとなる3月の親善試合までに、アピールする機会が多いのは明らかです。

 国内組がメンバー入りするためには、来年のJリーグやACLなどの数試合で、圧倒的な結果を出すしかない。だからこそ、このオフの過ごし方が問われる。

 試合後のコメントを見る限り、選手たちも不甲斐なさを感じているのは間違いない。大事なのは悔しさをどう来シーズンに見せるのか、です。

 今回の完敗を忘れずにオフを過ごしてほしいです。

(構成:茂野聡士)

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