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孤高の名手、松井大輔が語る「中村俊輔、黄金世代、そしてキングカズ」(SOCCER DIGEST Web)

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自分が生きていくにはドリブルで売るしかない


孤高の名手、松井大輔が語る「中村俊輔、黄金世代、そしてキングカズ」

アテネ五輪組はかつて、谷間の世代と称された。その代表格だった松井は、煌びやかだったシドニー五輪組をどう見ていたのか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 自慢の技巧を駆使して、パスにドリブル、フィニッシュと、いまだ観る者を魅了してやまない。今年の夏にふたたび活躍の場を日本から欧州へ移し、現在ポーランド2部リーグ、オードラ・オポーレでプレーする元日本代表、松井大輔。ウインターブレイクで帰国中のファンタジスタを直撃し、近未来へのビジョン、ハリルジャパンへの期待、ポーランド・サッカーと代表チームへの印象など、訊きたいトピックスを次から次へとぶつけてみた。

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 酷寒の地であるポーランドの冬期休暇は長い。11月25日のリーグ戦を最後におよそ3か月間のブレイクに突入し、再開はなんと3月3日! シーズン中にここまで長い中断が入るのは、松井にとっても初めての経験だ。
 
「11月の終わりにシーズンが終わって、3月に始まるわけですから、ほとんどJリーグみたいな感覚ですよ。1月中旬にあっちに戻って、もう一回身体を作り直す感じ。チーム自体も別のチームになりますからね。休みを長くもらうというのも、なかなか大変ですよ」
 
 帰国後は英気を養いながら、数多のメディアに登場して活力を得ている。そのなかでも大きな刺激を受けたと話すのが、テレビ朝日系『やべっちF.C.』のスペシャル企画。いまだ現役の小野伸二、稲本潤一、小笠原満男、本山雅志たち、いわゆる黄金世代の面々とフットサルに興じたのだ。「めちゃくちゃ楽しかった。なんと言うか、しゃべらんでも共有できるというか、ジーコジャパンのときの感覚が甦って面白かったですね。観ても楽しい、やっても楽しい。まあ同世代で仲がいいし、ホンマにすごいひとたちですよ」と感服する。
 
 松井は現在36歳で、1979-80年生まれの黄金世代は学年でふたつ上にあたる。強烈な個の集団である少し上の兄貴たちを、松井は“下”からどう見ていたのか。
 
「正直、追いつけないなぁ、と思って見てました。それこそ中3とか、ナショナルトレセンの頃からずっと上にいましたし、眺めてましたよ。だからこそでしょうね。僕らは谷間の世代(アテネ五輪世代)と言われてたけど、しっかり地に足をつけてできたってのがあります。本当の天才と言われる選手たちのプレーを間近で見ながら、自分たちはどうすべきなのかをいつも考えてた。僕はどちらかと言えばドリブラー。シュン(中村俊輔)さんや黄金世代は、それこそパサーが多かったですよね。自分が生きていくにはドリブルで売るしかない。出てきたパスで裏に抜けて、そこからの仕掛けで勝負するしかないと」


シュンさんはウイニングイレブンを自分ひとりで…


孤高の名手、松井大輔が語る「中村俊輔、黄金世代、そしてキングカズ」

松井大輔と中村俊輔。今季のJ1前半戦、ファンが待望した二大ファンタジスタの競演が実現した。(C)Getty Images

 黄金世代よりさらにひとつ上の中村とは今年、わずか半年の間だったが、ジュビロ磐田でともにプレーした。そのスケール感とサッカー熱に圧倒されてきたという。
 
「もう千里眼というか、あの視野の広さ、分析力は流石やし、ウイニングイレブンを自分ひとりでやってる感じですよ。味方の選手も、まるで上から見てるような操作の仕方。プラス、選手にかける言葉も的確でね。監督目線でもあり、選手目線でもある。両方で見れるひと。まあまあ、普段からサッカーの話しかしない。『昨日のレアル対どこどこの試合観た?』 とかよく訊かれるんですけど、僕は『すいません!』って答えるばっかり。でも、不思議としまいにハイライトくらいは観るようになってました。『J3の試合観たんだけどさ、あいつなかなか良かったよ』とか。すごすぎる(笑)」
 
 春先、磐田に移籍してきたばかりのレジェンドに不憫な想いをさせまいと、奔走したのが松井だった。その優しさと気配りに対し、中村は感謝しきり。さすがは観光巨大都市・京都の出身者だ。松井の人間性が垣間見える。
 
「言うなれば“おもてなし”ですか、やってましたね(笑)。シュンさんは日本ではマリノスでしかプレーしてないんで、もし分からないことがあったりとか、周りにとってとっつきにくい感じになったら可哀そうやなと思って、できるだけ隣にいようと思ってました。そんな大したことやないですよ」
 
 となれば、師と仰ぐキングカズのことも訊いておこう。鹿児島実高から京都サンガに入団して1年目、松井は三浦知良と初対面を果たした。ひと周り年上の大先輩との親交は、いまでも続いている。
 
「本当に、背中を見て育った。小学校、中学校、高校とずっと見てましたし、京都でも1年だけでしたけど、一緒にプレーさせてもらいました。そのあとも長い付き合いをさせてもらってて、言葉ではなにも言わないんですけど、ずっとその背中を見てきた。いまでもちょっとしたことをよく訊きます。身体の部分や、試合前はどうしているのか、30歳のときはどうだったかとか、いろいろと。いつも憧れの存在で、いつも前を走ってるスターです」
 
 つい先日も、ちょっとした絡みがあったという。
 
「こないだテレビ番組に出させてもらったときに、カズさんはグアムで自主トレ中で、『なんでこっちに来てないんだ? テレビに出てるんだったら身体作ったらどうだ?』って(笑)。また同じチームでやれたら嬉しいですけどね」
 
<つづく>
 
取材・文●川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

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